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活法とは

​ 文 / 香野勇雄

 戦国時代よりアンダーグランドで伝承されてきた日本発祥の古式武道整体術。

 あまり知られていないことと思いますが、その昔、武士たちは「表武道」=『殺法』を修練するのと同時に「裏武道」=『活法』を同時に修練していました。それは、戦地で負傷し放置しておけば戦力外となってしまうであろう同志を復元させる為の蘇生術でした。

 この技術の高低は、即ちその藩や城の武力の優劣に結び付くものでもあったため、どこにおいても門外不出の秘儀として扱われたのは言うまでもありません。広く伝承されること自体がリスクでもあるわけですから、教えるべき者のみに教えるようにして(例えば、一子相伝という形で後継者に直伝されるなどして)後世に継がれました。

 その結果、その技法や理論は、統合&体系化されて書物などに纏められることの無いまま、各流派ごとのる伝承というかたちで生き永らえたわけです。(藩が滅ぶ共に葬られるなどして今とっては知る由もない手技も、全国各地無数にあったものと考えられます)

 『活法』は、傷を負った仲間を再び参戦、或は自力で城へ逃げ戻れる状態にするための療術であったために、その施療時間は短く、シンプルで即効性が高く、また、そもそもが負傷者を相手にする前提なので、実はとてもソフトで繊細なアプローチが真骨頂の療術とも言えるものです。

*その技が柔道整復術となり今に至る、と主張する人も居ますがそれは事実とは異なるようです⇒活法の手技も操作できる柔整の先生は極僅かでしょう。*仲間にだけではなく、同じ志に生きてきた敵方にも施したことが少なからずあったであろう。活法=整体は武士道の1/核心なのではないか、と私は受け止めています。

*アメリカで開発したとされる「カイロプラクティック」や、医学として誕生し整体の領域に新しい方法論として取り込まれた「操体法」などをはじめとする、今や世界中の療術師が学び、実践している手技療法の技術なども、大元をたどれば活法に行きつく、と言っても過言ではないかも知れません。

*「カイロプラクティック」の創始者:ダニエル・デビッド・パーマー氏、「操体法」の創始者:橋本敬三氏、何れも活法のごく一部の技術を目にする機会を得て、その後それを独自に発展させ体系化したものを世に広めたようです。

*以上は、私が師匠や兄弟子から直接聞いたことと、私自身が調べ考察したことなどを簡潔にまとめたものです。違う見解の識者や実践者の方もいらっしゃることと思いますがご了承ください。

活法の今

​ 戦国時代の侍から伝承されてきた武道整体『活法』の実践者は、今や数えられる程となってしまいました。

 その理由は、そもそもが各藩や各城ごとの秘伝であったこと、明治維新を機に伝統療術が弾圧を受けたこと、第二次大戦に敗戦し日本古来の文化が末梢されたこと…など、色々とあるのですが、私が思いますに、現在『活法』の実践者が僅かであるその最たる理由は「体得するのが非常に困難であること」につきます。ボディバランスや“身のこなし”が高いレベルで求められることは素より、術者自身の精神性や生き方がそれ以上に大きなウェイトを占める療術であるため、例え修練を始めても中途で挫折してしまう人、若しくは“ものにできない”人が殆どなのです。

 商業主義的価値観の従事者が大多数となってしまった昨今の代替医療業界の中にあって、「〇日間ですぐマスター&デビュー!」というような世界観からは程遠い「道」であるこの療術は、極めて前時代的なのかも知れません。

理想的な整体術「流素活法(るそかっぽう)

 

​ 活法』には、どんな近代の療術も成し得ないアドバンテージがあります。それは「臨床の実績」です。

 よく「これまで2万人を超える私の臨床経験から、その効果が証明されています!」などと謳う“ゴッドハンド”の宣伝文句を目にしますが、『活法』のそれは、その比ではありません。掛けられた時間、携わった人の数と質、そして実践されてきた現場(戦場など)の切実さが桁違いなのです。

 そして、手技療法の最先進国である日本発祥のこの伝統療術を、今を生きる人々のココロとカラダに合わせ、私、香野勇雄が独自に進化させた唯一無二の手技療法、それが『流素活法』です。(現在、実践者は香野勇雄のみです)

*「流素(るそ)」は未だ世に知られていない、香野による造語ですが、その意味するところは「この世界に存在する全てのものや事柄を、静止状態ではない(先へと進もうとする)状態へと導いているもの」です。それは、時空をプラスの軸に収めているエネルギーの粒子であり、「気」は「流素」の流動の仕方によって変化しています。また、人の身体に備わっている、治癒力などの「あるべき姿になろうとする力」は、この「流素」が作り出しているのです。